アルキメデスの大戦
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— Roppo (@hexagle) September 9, 2019
ドラクエ見た後だからあんまり期待してなかったけどアルキメデスの大戦めっちゃ面白かったわ
— Roppo (@hexagle) September 9, 2019
大学で卒論のテーマを決めようと思っていたのだが非常に眠かったので諦めて映画をみることにした。見たのは山崎貴監督の「アルキメデスの大戦」でした。ドラクエがつまらなかったので見る前は半信半疑だったのですがめちゃくちゃ面白かったです。反戦を軸としつつも、戦争や兵器に対するある種の憧れを見せて人が戦争へと向かっていく理由というのをちゃんと描いていたのが評価点です。さらにエンターテインメントとしてもよくできていて最初から最後まで飽きずに見られました。
僕のお気に入りシーンは最終盤の平山が櫂を説得するシーンですね。第三者視点から見るとハチャメチャな論理なのですが、大和に魅せられてしまった櫂には最早断ることはできないという……「反戦」と「戦争、兵器の魅力」というジレンマを見事に表現した本作を象徴する場面だと思います。徐々に右傾化しつつある今の日本だからでこそ光るテーマですね。そもそも国がガバガバ試算で戦意高揚プロパガンダを作って財閥が大儲けするというのがオリンピックの風刺ですよね。是非とも安倍首相にはこの映画を見てほしいですね!ライムスターの宇多丸さんも言ってましたが、こういう映画を撮る監督がオリンピックの演出を手掛けているのは感慨深いですね。
非常にこの、後味の悪さこそがカタルシスになるような着地にちゃんとなっている。「考えたな!」という風に思います。そして、冷静に考えてみると、東京オリンピックというまさに巨大国家プロジェクトをいままさに手掛けてらっしゃる人物が、こんな終わり方の作品を……?っていう風に考えると、さらに興味深いな、という風に思います。
卒論のテーマ決めが終わったら似たテーマの「風立ちぬ」とか、山崎貴が過去に撮った「永遠の0」とかも見たいな。後者は百田尚樹原作だから見たくなかったんだけど、今作と合わせてみれば何か見えてくるものがあるのではないかと勝手に考えている(ないかもしれない)。しかし卒論が全然進まない……